コラム

おひとりさまの終活でやることとは?

おひとりさまの終活

おひとりさまの終活でやることは、数多くあります。亡くなる前に自分の周辺を整理して、誰かに引き継ぐことが大切です。こちらでは、おひとりさまの終活で欠かせないことを説明します。終活をするうえで必要なことがわかれば、どこから手をつければよいかを把握できます。

これまでの人生を振り返る

人生の振り返り

終活を始める上で大切なことは、これまでの人生を振り返ることです。自分がこれまでになにをしてきたかを振り返ることで、いままでにやり残したことや、これから何をすればよいのかがわかります。

たとえば、築いてきた財産などは誰かに引き継ぐ必要があります。ペットを飼っている場合は、自分の死後に誰に面倒を見てもらうか考えましょう。

人生を振り返ることで、家族や友人の中から誰に何を託せばよいのかが見えてきます。人生を振り返ることが、あなたの終活の第一歩となるでしょう。

葬儀・お墓の生前契約を行う

葬儀・お墓の生前契約

おひとりさまの場合、自分の葬儀の内容を生前に決めておくことをおすすめします。自分の葬儀のことを頼める人がいればよいですが、いない場合は、あとに残された方が困惑してしまう可能性があります。周りの方に迷惑をかけないためにも、自分の葬儀のことは自分で決めて、生前に契約しておくとよいでしょう。

また、自分が入るお墓があるかどうかを確認することも重要です。先祖代々のお墓がある場合でも、永代使用権者の家族ではないため入ることができないという事例があります。自分の入るお墓を見つけて、生前に契約をしておけば心配する必要がなくなるでしょう。

財産や遺品をどうするか決める

財産や遺品整理

おひとりさまの終活の中でも、財産の整理は特に重要です。預金や不動産などの財産がある場合はあなたの死後、誰に引き継ぎ、どのように活用をするかをしっかり決めておきましょう。

身寄りのないおひとりさまが遺言なしで亡くなった場合、その財産はすべて国庫に入ります。家族だけでなく、身の回りの世話をしてくれた人に譲りたいものがある場合などは、自分の意志を残しておきましょう。

また、おひとりさまがなにも意志を残さずに亡くなった場合は、遺品を処分することも大変です。迷惑をかけないように、できるうちから不要なものを処分しておきましょう。

エンディングノートを書く

エンディングノート

近年、自分の意志を伝えるために、エンディングノートを書く方が増えています。エンディングノートは、自分の人生の記録や最期の希望を書き記すものです。そのなかに、自分の葬儀のことや死後のことについての希望を書くことで、周りの方にあなたの意志を伝えられます。

また、エンディングノートを書き残すことで、譲りたい遺品や大切な書類のことなども伝えられるため、家族や周りの方が財産整理をしやすくなるメリットがあります。

相続させる財産がある場合は、遺言書を作成することが重要です。エンディングノートには法的拘束力がないため、相続については遺言書で意思を示す必要があります。正式な書式や形式に沿った遺言書を作成しておけば、自分の希望どおりの遺産相続ができるでしょう。

また、相続に関する希望を遺言という形で残すことで、遺産をめぐる争いを避けられます。遺言を残し、財産を誰にどれだけ相続したいのかを明確に示しておきましょう。

任意後見人制度を利用する

任意後見人制度

任意後見人制度は、判断能力が低下したときのために備えて締結できる制度です。締結をする場合は、判断能力があるうちに行う必要があります。信頼ができる人に相談をして、後見人になってもらいましょう。

任意後見人制度によって選んだ後見人は、判断能力が低下した場合や死後に財産管理や介護・医療などに関わる事務手続きを代行します。法廷後見人制度とは違い、自分が信頼のおける人物を後見人に指定できるのが特徴です。

地域・近隣の人々と連帯する

地域・近隣の人々と連帯

地域や近隣の人々と知り合いになることで、人とのつながりが広がります。地域のコミュニティに参加したり、地域行事に参加したりして、知り合いを増やしましょう。

趣味関係の集まりや近所づきあいに積極的になることで、人とのつながりが増え、老後の支えにもなります。また知り合いを増やすことで、何かあったときに助けてもらえることもあるでしょう。おひとりさまのリスクを減らせるため、知り合いは一人でも多くつくっておくことが大切です。